2023-05-29 2023.0529 2023.0529 世界が最近再び三度ぼくに厳しい。清潔なものとの交流はプラスチック・ワードで行われ、互いに理解したような気持ちになり、胸にざらつきが残る。じっと雨音に耳を澄ませながら、きみがぼくのうちから去ってくれるのを待つ。ある文学者にとってはただ日々を生きることが抵抗の手段として存在するが、それすらいまのぼくには乏しい。先週末の告白からぼくは無菌室に閉じ込められており、もうまもなく消毒される。