センチメンタル交信

ひとりぼっちのビジュアル・リサーチ

2023.0526-0527

2023.0526

守られた庭より、雑草が生い茂った空き地の方が好みである。好みであるというより、落ち着く。前者は遠目から見ているうちにはとても心地が良く映るが、近づくにつれて恐怖が増す(壊してはいけない、この景観の一部に相応しくないなど無駄なことばかり思案するためだ)。一方で半ば放棄された空き地は遠目から見ても中で遊んでもあまり印象は変わらない。どころかときおり愛着すら覚える時がある。(いわゆる所有であるため、その事実に気づいた時には離れてしまう。)わたしは所有を感じられるものが限られているだけでなく、そもそも所有が得意ではないどころか、いつも所有の影に気がつくと辟易してしまう。(発熱した夕暮れのため息)

 

f:id:miki-sasaki:20230527165159j:image


2023.0527

不感症と俯瞰症は相性がよいというのは欺瞞である。起きたら誰もいなくなる。録音された鳥の囀りと木々の騒めき。頭上に磔になっている太陽を少しばかりうらんでみる。5月の隙間にポケットに入れっぱなしになっているあらゆるものを詰めこむ。

 

f:id:miki-sasaki:20230527165300j:image