センチメンタル交信

ひとりぼっちのビジュアル・リサーチ

2023.0530

2023.0530

ひどく寝静まったニューとはもういうべきではないニュータウンの片隅で、内なるおれが半ば暴走的に思い立ち、セルフ断髪。昨年の夏にも同様に至ったが、今回は涙が出なかった。サムライや力士をやめるかのような感覚にどこかちいさくも救われてきたのだが、今回はあまりにも軽すぎる質量。こんな状態においては、意識的に食べることがとても苦手なピザを頼んで無理やり流し終えた後、うっすらと浮かんでくる涙を月夜にさらすことでイニシエーションを終えていたのだが、今宵はすでに濡れていた欄干を握って困った。これまで自らの中にかろうじての潤いの湧きたちを感じれていたが、出しっぱなしにしたシャワーを止める気力すらなくうなだれているおれは、ついにもうダメなのかもしれない。

 

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